お尻ニキビは、デリケートゾーンにも近いため相談しづらく一人で悩まれている方も多い症状です。しかし、座ると痛みを感じる場合もあり日常生活に支障をきたすことも。日頃自宅でのケアでも改善しない場合は、医療機関での治療がおすすめです。今回はお尻ニキビの原因や、医療機関での治療法についても解説します。
この記事の監修者
記事監修
渋谷院 副院長
野口 なつ美
経歴
- 2002年03月 慶應義塾大学環境情報学部卒業
- 2009年03月 東京医科歯科大学医学部医学科卒業
- 2010年04月 東京医科歯科大学医学部付属病院 研修医
- 2011年04月 日産厚生会玉川病院 研修医
- 2012年04月 東京医科歯科大学皮膚科 勤務
- 2012年09月 台東保健所保健予防課・保健サービス課 兼務
- 2013年09月~都内大手美容外科・皮膚科に勤務
- 2015年01月 渋谷美容外科クリニック渋谷院 副院長就任
所属学会
- 日本美容皮膚科学会会員
- 日本抗加齢医学会会員
おしりニキビができてしまう原因
- 服の摩擦
- 湿気の多い環境
- 体重の負荷
服の摩擦の影響や体重の負荷を最も受けやすいのがお尻周り。摩擦や負荷の影響で肌環境が悪化してしまうのがニキビ発生の原因の一つです。また、おしりは下着をつけていることで汗や汚れが溜まり、湿気が多くなる部位です。湿気により蒸れた環境下ではアクネ菌が増殖しやすく、ニキビ発生が引き起こされます。さらに、通常のニキビと同様に不規則な生活や偏った食生活などにも要注意。それが要因で体のバランスが崩れ、肌のターンオーバーのリズムが乱れることや、ストレスなども悪影響ですので注意が必要です。
ニキビ自体の原因
- 皮膚常在菌のアクネ菌繁殖
- 過剰な皮脂分泌
- 毛穴のツマリ
- など
状態について
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おしりニキビの自宅でできるケアや対処法
お尻は上半身の負荷が最もかかる部位であるため、摩擦や蒸れがニキビ発生の原因になっています。日々の生活の中で、長時間の圧迫や蒸れる環境を避けるように行動することもニキビケアの一つです。ここでは、自宅でできるお尻ニキビケアを4つご紹介します。
長時間の圧迫、ムレを避ける
長時間の圧迫や蒸れがある状態はアクネ菌が増殖されやすい環境。スキニーやジーンズといった体と密着するような衣服の長時間着用を見直すだけでも効果的です。また、運動後など汗を多くかいた日はこまめに着替え、長時間座り続ける状況を減らしましょう。それだけで改善効果が得られる場合もあります。
お風呂でのケアを丁寧に
ニキビができにくい肌状態を作るコツは、常に肌を清潔に保つことです。シャワーで簡単に入浴を済ませるのではなく、湯船にしっかりと浸かって毛穴の汚れを浮き上がらせ、丁寧に洗うことを心がけましょう。乾燥した肌状態もニキビには大敵のため、入浴後の保湿ケアも入念に。
市販薬(軟膏やクリーム)でケア
アクネ菌が原因であるニキビの症状が見られる場合は、オロナインなど市販のニキビ治療薬で効果が得られる可能性も。患部が赤く炎症している場合はステロイド系の軟膏を使用することで、症状が治まる可能性もあります。
また、服の擦れによる刺激が原因でニキビが発生する場合は、保湿ケアに力を入れることで症状が落ち着くこともあります。この場合はボディーローションでケアをしましょう。
ボディーソープなど石鹸類を見直す
洗浄力が強すぎるボディーソープを使用している場合は、刺激が強すぎるため肌の乾燥を引き起こし、ニキビ発生の原因になります。その際は、使用しているボディーソープを洗浄力の弱いものに変更して様子を見ましょう。
生活習慣の改善
揚げ物やジャンクフード、お菓子といった油分や糖分が多い食べ物は、毛穴詰まりや皮脂の過剰分泌の原因になります。そのため、魚や肉、野菜などで良質なたんぱく質やビタミンなどを摂取するように心がけるとよいでしょう。また、寝不足やストレスにより、おしりニキビが発生するケースもあるため、十分に睡眠をとるなどストレスを溜め込まないようにすることも必要。外的な要因だけでなく、内的な要因に目を向けることで根本的な体質改善に繋がります。
おしりニキビに似ている症状
- 細菌感染症
- 化膿性汗腺炎
- 粉瘤(ふんりゅう)
- 性器カンジタ症
細菌感染症
黄色ブドウ球菌などの細菌が毛包に感染することで、発生するのが「毛のう炎」や「せつ」といった細菌感染症です。「毛のう炎」は毛包の浅い箇所にでき、炎症が深くまで拡大すると「せつ」になるといった特徴があります。
化膿性汗腺炎
お尻や脇などに発症することがある化膿性汗腺炎は、ゆっくりと慢性的に細菌感染を繰り返すのが特徴の皮膚疾患です。赤いブツブツの症状が見られ、稀ではありますが長期間放置すると皮膚がんの発生に影響を与えます。
粉瘤(ふんりゅう)
粉瘤はアテロームとも呼ばれる脂肪の塊が原因の良性皮下腫瘍です。通常1~5㎝程度の大きさですが、状況によっては10cm程度まで肥大化することも。皮膚表面の近い所に発症するため、外部からの刺激や細菌感染による痛みを伴うこともあります。お尻にできる大きな粉瘤は、稀に悪性のものもあるため、早期の摘出手術をオススメします。
性器カンジタ症
デリケートゾーンにかゆみや痛みを感じる場合は、性器カンジタの症の可能性があります。元々、人間の体内に存在するカンジタ菌ですが、免疫力が落ちている時など何らかの影響によって引き起こされることがあります。デリケートゾーン周辺に違和感がある場合は、産婦人科や泌尿器科の受診をしましょう。
医療機関でのおしりニキビ治療法一覧
- 内服薬
- 外服薬
- レーザー
- ケミカルピーリング
- イオン導入
- 光治療(IPL)
自宅でのケアに力を入れているのに「繰り返しのニキビ」「ニキビ跡がなくならない」などで悩んでいる場合は医療機関でのニキビ治療がおすすめです。専門医の診断のもと、肌質や体質を見極めて自分にあった治療法で確実におしりニキビを治療していきます。また、「繰り返しのニキビ」の場合は年代によって原因が異なります。いずれの場合も、早期の治療を行わなければ肌質がどんどんと悪化していきます。
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おしりのニキビ跡の主な治療方法
- フラクショナルレーザー
- ケミカルピーリング
- イオン導入
- 光治療(IPL)
お尻のニキビ跡の場合は上記の4つの治療法が効果的です。ニキビ跡は自然と治すことが難しいのも特徴です。もしニキビ跡を気にしている場合は、クリニックでの治療を検討してみてはいかがでしょうか?
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長時間座るなど日常的な行動も原因となっているお尻ニキビ。何度も繰り返し発症し、時には痛みを感じてしまうことも。お尻ニキビは専門医による適切な治療で改善効果を得ることができます。自宅でのケアでも改善がみられにくい場合は、クリニックでの治療もおすすめです。
渋谷美容外科クリニックではニキビの原因除去治療(予防)・炎症ニキビの治療・ニキビ跡の根治療法など肌の状態を見極めた上でカスタマイズするオーダーメイドの治療法で、ニキビ跡を残さずニキビのできにくい肌質へとサポートしていきます。おしりのニキビが気になる方はぜひ
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